ハイセンシって本当に不利なの?
FPS界隈でよく聞く「ハイセンシは不利」「ローセンシが正義」という声。
実際に多くのプロがローセンシを好む傾向があるのも事実です。
でも──ハイセンシ=弱い、というのは早計。
正しく使えば、ハイセンシには明確なメリットも存在します。
今回は、振り向き5㎝の僕がハイセンシ(振り向き10cm以下)を基準に、そのメリット・デメリットをガチ考察します。
✅ ハイセンシのメリット
1. 大きく動かさずにすべての方向をカバーできる
→ 敵が左右に散っても指先・手首の操作だけで反応可能。
→ VALORANTやCS2など、反応速度重視のゲームに有利。
2. マウスパッドが小さくてもOK
→ ローセンシでは横1m以上必要なこともあるが、ハイセンシならデスクの省スペース化が可能。
3. 手首だけで細かく止める技術を磨ける
→ 止めエイム(flick to stop)に慣れると、ハイセンシでもピタッと止まる。
4. 肩や腕の疲労が少ない
→ 腕を大きく振らない分、長時間プレイでも肩こりしにくい。
5. 複雑な視点操作に強い(例:建築系、バトロワ)
→ ApexやFortniteでは、スピーディな視点移動に優位性あり。
VALORANTにおいてもアビリティへの対応を含めると、激しい視点移動が必要になることもあるので、ハイセンシは一定の優位性はあると思っています。
❌ ハイセンシのデメリット
1. わずかなブレが大きく反映される
→ 0.5mmの手のズレが、画面内で10度以上の視点ズレに直結することも。
2. 精密エイムに慣れるまで時間がかかる
→ ローセンシほど「追いエイム」「トラッキング」が安定しにくい。
「ハイセンシの人=とんでもないフリックが多い」というのは、フリックが強いだけではなく、トラッキングが苦手という側面もあるからです。
SRが得意な人でハイセンシが多いのもこれが理由です。
ハイセンシで安定させたり、精度を高めたりするには、数年単位での練習が必要だと思っておきましょう。
3. マウスのクリック・グリップが安定しない人には難しい
→ 滑りやすいマウス・持ちにくい形状だと暴発のリスクも。
毎回同じ持ち方だったとしてもハイセンシの場合だと少しのずれで安定性を失ってしまいます。
特にグリップを明確に決めていない人にとっては、日ごとに当てやすさが大幅に変わってしまい、パフォーマンスが安定しません。
4. 環境の変化に影響されやすい
→ DPIや加速度の誤設定、マウスパッドの摩耗などが精度に直結しやすい。
日本だと湿度が高い日は特にマウスパッドの滑りが悪くなりやすいため、ハイセンシの人はもろに影響を受けます。
ハイセンシが合う人の特徴
- 手が小さめ or 腕をあまり動かしたくない人
- 指先操作・止めエイムに自信がある人
- マウスの持ち方が“つまみ持ち or つかみ持ち”
- 反応速度で勝負したいタイプ
- 小さいデスク環境でプレイしている人
何かと指先で操作することが多い人は、ハイセンシに向いているんじゃないかなと思います。
僕の場合は、小さい頃からペンを持つ際、親指・人差し指・中指の第一関節だけで支えて持って書いていました。
他にもピアノやバスケなど指先の意識が大事なことをやっていたり、ペットボトルやコップを持つ時は指先で支えていたりですね。
どういう持ち方であっても感度が高い限り指先の意識は必須となってくるので、自分がどの程度指先の繊細さに頼っているかを意識して観察してみましょう。
逆に、ハイセンシが合わない人
- 肘〜肩をしっかり使ってエイムしたい人(ローセンシ向き)
- 精密トラッキング(追いエイム)重視の人
- 手ブレが出やすいタイプ
マウスを潰さんばかりの力が入ってしまう人は、ハイセンシは向いてないかもしれません。
もちろんある程度は慣れや熟練度次第で、脱力エイムができるようにはなりますが、あまりにも力が入ったり震えたりする場合は感度が低めの方がパフォーマンスが出ると思います。
エイムが震えていても強い人もいるので(100TのAsunaなど)、必ずしもハイセンシを使ってはいけないというわけではないです。
結論:ハイセンシは“不利”ではない、ただし人を選ぶ
ハイセンシは確かに“難しい”側面があります。
でも、慣れと正しい環境構築があれば強力な武器になる感度設定です。
「視点移動の速さ」や「肩への負担の少なさ」は、ローセンシにはない魅力。
つまみ持ち・軽量マウス・滑りすぎないマウスパッドなど、相性の良いギアと組み合わせることで、ハイセンシは“選ばれたスタイル”として活きてきます。
→ 自分のプレイスタイルや目指すゲームで、本当に合ってるかを一度試してみるのがベストです!