マウスの持ち方、意識したことありますか?
「なんとなく握ってる」「とにかくフィーリング」──それ、ちょっともったいないかもしれません。
実はマウスの持ち方によってエイム精度や疲労感、さらにはマウスの選び方まで全部変わってくるんです。
今回は「つまみ持ち」「かぶせ持ち」「つかみ持ち」という3大グリップスタイルを徹底比較。
自分の手に合う、プレイスタイルに合う、そして“強くなる”ためのグリップを見つけていきましょう!
4スタンス理論とマウスの持ち方の関係
人にはそれぞれ、立ち方・重心のかけ方に個性があるという「4スタンス理論(4つの身体タイプ)」をご存知ですか?
この理論は、
- A1:つま先重心×外旋型(動作が指先・体幹主導)
- A2:つま先重心×内旋型(身体をひねりやすい・柔軟性)
- B1:かかと重心×外旋型(大きな動きや支点操作が得意)
- B2:かかと重心×内旋型(安定性やどっしりとした動作)
という4タイプに分けられ、それぞれに「自然に動ける姿勢・操作スタイル」があるとされています。
この理論をマウスグリップに応用すると──
- **A1/A2タイプ(前重心)**は、手先の細かい操作や高速反応に優れており、「つまみ持ち」や「つかみ持ち」と相性が良い
- **B1/B2タイプ(後ろ重心)**は、どっしりと構えて支点で操作するのが得意で、「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」が自然になりやすい
つまり、自分の身体特性によって「自然とやりやすいグリップ」が存在している可能性があるのです。
例えば:
- つま先立ちでバランスが取りやすい → Aタイプ → 指先主導の「つまみ」
- かかと寄りで安定感重視 → Bタイプ → 全体で支える「かぶせ」
「マウスの持ち方がしっくりこない」と感じたことがあるなら、自分のスタンスを見直してみるとヒントになるかもしれません。
グリップタイプ①:つまみ持ち(Fingertip Grip)
特徴:
- 指先だけで操作する軽快なスタイル
- 手のひらはマウスにつかない(または最小限)
- クリックや細かい視点移動が速い
向いている人:
- 手が小さい人、指の可動域が広い人
- ハイセンシ(振り向き5~15cm)ユーザー
- 高速な動きや細かい視点調整を多用するFPSゲーマー
メリット:
- 軽いマウスと相性◎
- エイムの“止め”が効きやすい
- 短時間の集中力が高く、反応速度が上がる
デメリット:
- 長時間使うと疲れやすい(指・前腕)
- マウスをしっかり支えにくく、安定感に欠ける
代表的マウス:
- Razer Viper V3 Pro(最軽量&超汎用)
- ZYGEN NP-01S V2 Wireless(小型・精密操作向け)
グリップタイプ②:かぶせ持ち(Palm Grip)
特徴:
- 手のひら全体でマウスを覆う持ち方
- 操作に指だけでなく“腕”も使う
- 安定感があり、大ぶりな操作もやりやすい
向いている人:
- 手が大きい人、長時間ゲームする人
- ローセンシ(振り向き25cm以上)ユーザー
- MMO・RPG・MOBAなどじっくり操作したい人
メリット:
- 疲れにくい&安定性が高い
- 手全体で支えるので、負荷分散できる
- 大きめのマウスと相性が良い
デメリット:
- 高速操作・細かい調整はやや苦手
- マウスが重すぎると動きが鈍くなる
代表的マウス:
- Logicool G502 X(多ボタン+重め)
- Razer DeathAdder V3 Pro(王道かぶせ向き)
グリップタイプ③:つかみ持ち(Claw Grip)
特徴:
- 指を「カギ爪」のように曲げ、掌と指で支えるスタイル
- つまみと、かぶせの中間的な操作感
向いている人:
- FPS・TPSプレイヤー全般
- バランス型グリップを探している人
- 手首・指の操作をバランスよく使いたい人
メリット:
- 安定性と反応性の両立
- 細かい操作も、長時間プレイも対応可能
- 手のサイズ問わず“馴染みやすい”
デメリット:
- 最初はフォームを作るのが難しい
- 指先と手のひら、両方に負荷がかかる
代表的マウス:
- Pulsar X2V2(軽量・センターセンサ)
- Lamzu Atlantis OG V2(バランス派に人気)
【比較表】グリップごとの特徴まとめ
| グリップ | 精密操作 | 疲れにくさ | 向いてるプレイ | 推奨マウス例 |
|---|---|---|---|---|
| つまみ持ち | ◎ | △ | 高速FPS・エイム勝負系 | Viper V3 Pro など |
| かぶせ持ち | △ | ◎ | MMO・ローセンシFPS | DeathAdder V3 Pro など |
| つかみ持ち | ○ | ○ | FPS全般・バランス型 | X2V2 / Atlantis V2 など |
自分に合うグリップをどう見極める?
以下の3つを目安にしてみてください:
- 手のサイズとマウスの大きさ
- 小さい手 → つまみ or つかみ
- 大きい手 → かぶせ or つかみ
- 感度設定(振り向き距離)
- ハイセンシ → つまみ / つかみ
- ローセンシ → かぶせ / つかみ
- 使用時間・疲労耐性
- 長時間 → かぶせ / つかみ
- 短時間・集中プレイ → つまみ
実際には「なんとなくこう握ってる」でもOK。 ただし、意識して変えてみるとプレイ感が変わることが多いので、ぜひ試してみてください!
まとめ:グリップは“武器の持ち方”と同じ
マウスの持ち方は、いわば“あなたの武器の構え方”。 正解は1つじゃなくて、自分の体格・プレイスタイル・好みによって最適解が変わります。
今回紹介した3タイプのグリップ、どれも一長一短。試しながら自分にしっくりくる持ち方を見つけてみてください。
マウスの性能も大事だけど、「持ち方」はそれ以上にあなたのポテンシャルを引き出してくれる大事な要素です!